農学部同窓会松本支部総会報告
松本ゆりの木会 副会長 矢島 雅英 (林学科 S44)
農学部同窓会松本支部総会を7月4日(金)松本駅前のホテルニューステーションで開催しました。来賓として辻井会長をお迎えし、昭和30年代卒業の大先輩をはじめとして、第一線で活躍している皆さん20名の出席をいただきました。辻井会長からは大学や同窓会の近況及び農学部創立80周年記念事業の概要について丁寧なお話がありました。
総会に引続き、昨年から行っている同窓生による講演会を開催しました。
講師をゴールドパック(株)にお勤めであったの桜井克治さん(昭和58年農芸化学科卒)にお願いし、「松本平の地下水とミネラルウォーター」を演題に、松本盆地の地下水の起源と実態、流れ、利用等について、詳しく説明していただきました。とりわけ地下水には年齢があり、深層ほど高齢で、中には40~50年も昔の水があるとのことで、新たな驚きでした。また、地下水は古くから住民生活に深く根付いており、昨今の開発による枯渇や汚染問題等がみられ、この貴重な地下水を守り育み、後世に伝えていく責務が私たちにはあることを痛感しました。さらに、この貴重な地下水の涵養には、森林の保全が大きな役割を果たしているとのお話には、改めて林学を学んだ当時のおもいを新たにしたところです。
その後の懇親会は和気あいあいと進み、会員各位の日頃の生活や仕事ぶり等をご披露いただきました。学生時代の苦楽や中原寮寮歌の熱唱、さらには、気候変動が様々な農畜産物等へどのような影響を及ぼすのか心配であるなど、多岐にわたり数多くの発言がありました。
さすが農学部同窓会だと感じ入る有意義に過ごした一夜でもありました。盛会の後、来年の再会を約し、楽しい同窓会を閉じたところです。

