石川県同窓会「伊那会」五十周年記念祝賀会の開催

南 庄一(畜産学科 S50)

石川県には昭和四十九年に卒業生有志で結成した「伊那会」があります。会の名称は、今だに「伊那」にこだわり、なかなか「ゆりの木会」になれないのが現状です。卒業生は、当初二十名足らずでしたが、歳月が流れ、今では約百二十名になりました。最近は、個人情報のこともあり、住所の把握、名簿の作成が難しく、また若手の参加が少ないのが課題となっています。活動も不定期で活発とは言えませんが、令和六年十一月九日(土)に結成五十周年を迎え、久しぶりに祝賀会を開催しました。開催場所は、金沢駅近くの「ホテル金沢」で参加者は十七名でした。本年、石川県では元旦に能登半島地震、九月に奥能登豪雨など大きな災害があり、祝賀会開催も検討した結果、このような時代、早く日常に戻ることを念頭に、関係者一同励ましあうよう集まろうということになりました。

祝賀会では、「話題提供」として、石川県土木部長の桜井亘さん(森林工学科、平成三年卒)

に「私が携わった砂防の足跡」というタイトルで話していただきました。震災復興の多忙の中、同窓の仲間として、これまでの国交省時代の地域での取り組み、「里山砂防」の展開事例、農林業と土木行政の連携、「流木堆積」による洪水、「流域治水」等幅広く、素人でもわかりやすい内容でした。今後も、石川県の災害復旧で「専門家」として先頭に立たれます。

 その後、懇親会に入り、近況報告、古き良き時代からの思い出など話がつきませんでした。懇親会の最後には、中野徹会長主導で、かつての大学時代を思い浮かべて、懐かしい「春寂寥」を皆で大合唱し、楽しく過ごすことができました。これからも伊那会を継続し、中野会長のもと、同じ大学で過ごした「仲間」として結束していくことを誓った一日になりました。