卒業50周年の同期会
久保 孝(畜産学科 S50)
同期会の開催を思いついたのは2024年暮れに年賀状を作っているときでした。卒業以来50年ぶりになるので何とか開けないかなと年賀状に書き込んだところ、早速数人の同期生から開催希望の連絡がありました。
その時点から参加意思のアンケートを取る作業に取り掛かり、併せて所在不明者に関する情報提供を求めたところ、既に亡くなっている同期生が4名もいることが判明しました。また、これまでどうしても所在が分からなかった数人についても苦労の末にようやく連絡がついたのは幸いでした。約40名の同期入学者のうち、何とか連絡のついた人であっても体調の問題や家庭やスケジュールの問題で参加できない人もあり、最終的に参加を表明したのは12名でした。
同期会は伊那市高遠町の高遠さくらホテルにて2025年7月9日の夕刻に開催しましたが、東は埼玉県、西は島根・鳥取県という遠くからも参加してくれて、賑やかな会となりました。何しろ、卒業以来50年ぶりに顔を合わせるのがほとんどのため、最初は名前と顔を一致させるのが難しい場面もありました。しかし、学生時代の面影は残っており、直ぐに打ち解けて和やかな歓談になりました。
南庄一君の司会のもと、先ずは私から発起人としての挨拶を行い、次いで伊東正吾君の乾杯の音頭で同期会の幕開けが行われました。会食の最中には参加者が卒業後の経過や近況を話すとともに、参加できなかった人からのコメント等も私の方から報告させていただきました。
また、途中からはサプライズ・ゲストとして当時育種繁殖学教室の事務官をしておられた旧姓・加藤さとみさん(現在:小田さとみさん)も参加していただきました。加藤さんからは同期会開催のお祝いに純米吟醸酒「信大仕込み」を持参して頂き、この日本酒のことを説明した情報誌「信大NOW VOL.128」も併せて提供していただきました。
約3時間続いた同期会が終わった後も、まだまだ話足りない一部の人たちは幹事の部屋に集まり、夜中の2時まで話し込んで昔の思い出話に花を咲かせました。特に、学生時代によく行ったお店の話や今回は参加できなかったけれどもどうしても会って話したかった同期生のこととか話題は尽きず、50年と言う歳月を感じさせるひと時でした。
翌朝は三々五々に別れていきましたが、今回は残念ながら参加できなかった人にも再会できる機会を出来ればもう一度設けたいとの思いを込めて伊那を後にした次第です。
